酒

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私のおすすめ!酒

左)鈴木 賢二

福島県ハイテクプラザ
会津若松技術支援センター 副所長

福島県出身。岩手大学農学部農芸化学科に学び、卒業後は福島県会津若松工業試験場の食品部食品化学科(現・福島県ハイテクプラザ会津若松技術支援センター醸造・食品科)に勤務。2019年、福島県ハイテクプラザ会津若松技術支援センターの副所長に就任し、現在に至る。

右)有賀 義裕

福島県酒造組合 会長
(有賀醸造 社長)

1774年、越後高田藩の飛び地だったこの白河市東地区で大名の御用蔵として創業した有賀醸造。その第10代当主・杜氏として「有の川」を磨き、低濃度活性純米酒「虎マッコリ」を生み出した。2018年5月から福島県酒造組合の会長を務める。11代目が作り上げた「陣屋」も評判。

 
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酒

 

無冠から、日本一の日本酒王国へ。

有賀さん 福島の酒蔵はもともとどこも小規模で、かつては“自分のまちの人たちに喜んで飲んでもらえたらそれでいい”という酒造りをしてきたところがほとんどでした。しかし、1990年代に入り吟醸酒ブームが到来したことで、各地の地酒に注目が集まるとともに、福島の人たちも地元の酒以外にも目を向けるようになった。飲み手も、造り手も。全国新酒鑑評会で金賞を獲った酒が話題になり、飛ぶように売れる。そんな中で、いわゆる普通酒を主軸にしていた福島の酒蔵たちが、“自分たちにも金賞に値する酒造りができるはず、地元に愛されながらも全国に通用する酒が造れるはず”と発奮したのが転機になりました。

──約250年という歴史を背負って酒造りをしてきた有賀義裕さんたちにとって、伝統ある造りを変えることは大きな冒険であり、挑戦だった。

有賀さん 中心になったのは、我々の息子たちの世代。当時20代、30代の若手たちが、鈴木先生の『清酒アカデミー』に集ったんです。

──県ハイテクプラザ等との協力のもと、県酒造組合によって1992年に設立された『清酒アカデミー』は、ベテランの蔵人や醸造の専門家たちがその知識や技術を余すところなく若手に教え、伝える場として開かれたもの。鈴木賢二さんは技術指導の要であり、生徒たちにとっては第二の父のような存在だ。

鈴木さん 最も重要なのは、情報でした。ベテランや人気の蔵がどんな酒造りをしているのかを知ることはもちろん、一緒に学ぶ同期生たちが積極的に新しい情報を仕入れ、それをみんなで共有する。新しい発見や技術も、全体の切磋琢磨の材料にする。こうした交流と共有の中で技術力や発想力が底上げされ、共有するものが多いからこそ、“自分の蔵の個性とは何か”を見出すことにも繋がったと思います。

──その新風は勢いを増し、1995年には『高品質清酒研究会』が発足。かつては門外不出とされた知識や技術を惜しみなく共有し、さらに結束は強まっていった。

有賀さん 通称、金とり会。本格的に、福島の酒で金賞を獲ることを目標にした研究会です。『清酒アカデミー』とこの『高品質清酒研究会』、そして2002年に鈴木先生が作成、今も改訂版を出し続けている『福島流吟醸酒製造マニュアル』を3本の柱にして、福島の酒造りは進化していきました。

──こうした活動が実を結び、1990年には無冠だった福島の酒が1993年には13場の金賞受賞という快挙。以降もコンスタントに躍進を続け、2006年には23場が金賞を獲り名実ともに日本一に。そして全国新酒鑑評会金賞受賞数7年連続日本一の記録をうち立てるに至ったのだ。

その土地ならではの個性が酒にあふれる

鈴木さん 自分たちには、全国に名の轟く酒を造る力がある。その自信は、若き蔵人たちをさらに成長させる糧となりました。今や金賞を獲ること自体は目標ではなく、クリアした先にこそ目指すものがある、というのが彼らの意識。こうした意識の向上は、少なからず東北一円の酒造りにもいい刺激と影響を与えていると思っています。

有賀さん 各県それぞれ、個性的な酒造りが注目されていますね。日本酒だけでなく、ワインやビールなども、その土地らしさや酒蔵の主張がたっぷり込められていて、実に楽しい。その土地に根ざした酒を、その土地ならではの料理と味わうのが一番おいしい酒の飲み方ですから、青森のみろく横丁や山形の美酒県フェア、会津のはしご酒といった料理を一緒に提案してくれる場所やイベントはぜひ行ってみてください。

鈴木さん かつては“酒は脇役”と言われていましたが、最近は堂々と“酒も料理も主役”と言えますね。福島の蔵は年に一度必ず巡るようにしているのですが、東北各県の蔵もできるだけ巡りたい。岩手の「世嬉の一」さんの酒蔵ナイトツアーや喜多方の酒蔵探訪のんびりウォークなどは、気軽に酒造りに親しめるいいイベントだと思います。最近では日本酒とワインの酵母をクロスオーバーさせた酒造りなども注目されていますから、青森の下北ワイナリーや宮城の了美ワイナリーも行ってみたいところですね。

「酒」

りんごの全てがぎゅっと詰まったお酒

弘前シードル(青森県弘前市)

近年ブームとなりつつあるりんごのお酒「シードル」。りんご生産量日本一を誇る弘前。実は「シードル発祥の地」でもある。生食用りんごを贅沢に使った地シ―ドル作りが盛んに行われており、個性的なシードルが揃う。

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弘前市りんご公園 0172-36-7439

はしご酒を満喫

八戸横丁(青森県八戸市)

昭和20年代から続くノスタルジックな路地など、八戸の中心街には個性的で趣深い8つの横丁がある。まるで昭和にタイムスリップしたかのような路地裏で旬の食材をつかった郷土料理と地酒を求めてはしご酒が楽しめる。

info
一般財団法人VISITはちのへ 0178-70-1110

土づくりからこだわる下北のワイン

下北ワイン(青森県むつ市)

厳しい自然環境にも負けず、健康な土づくりにこだわり栽培された葡萄で造る下北ワイン。2016年には日本ワインコンクールにて「下北ワインRyoクラシック2014」がコンクール史上初めてピノノワールでの金賞を受賞。その後もコンスタントに高い評価を得て、人気は全国区になっている。

info
有限会社サンマモルワイナリー 0175-42-3870

ホップの聖地を巡る

遠野ナイトビアホッピング(岩手県遠野市)

ホップの聖地・遠野で生まれた「遠野醸造」のビールを、遠野ならではのおつまみとともに楽しむディナーツアー。ビアツーリズムガイドがチョイスしたクラフトビアバーやレストラン、居酒屋などを巡る。

info
BEER EXPERIENCE株式会社 050-8880-1870

山ぶどうを使ったワインを楽しむ

くずまきワイン工場・森の館ウッディ館(岩手県葛巻町)

白樺林が美しい平庭高原の一画にあるワイン工場では、厳選された山ぶどうをふんだんに使い、ワインやジュースを製造。ぶどうのフルーティな香りに包まれながら、工場見学(事前予約制)が楽しめる。隣接する「森の館ウッディ」では製造したワインやジュースを販売。全て試飲できるので、お気に入りのものをじっくり選ぶことができる。

info
株式会社岩手くずまきワイン 0195-66-3111

酒蔵の夜はミステリアス

世嬉の一酒蔵ナイトツアー(岩手県一関市)

夕方から夜にかけて、歴史ある酒蔵の夜の顔に出合えるミステリアスなツアー。酒蔵の歴史や構造的秘密に触れられる蔵見学、できたての酒を味わえる利き酒に加え、「蔵元レストランせきのいち」での郷土料理が楽しめる。

info
世嬉の一酒造株式会社 0191-21-1144

竹鶴が夢見た未来を、実現する場所

ニッカウヰスキー宮城峡蒸溜所(宮城県仙台市)

日本のウイスキーの父と呼ばれる竹鶴政孝が、作並の地で新川の柔らかな水に惚れ込みウイスキー作りの集大成として建設した蒸溜所。ウイスキーの製造工程の見学や試飲、セミナー等が楽しめる。緑あふれる自然の中に立ち並ぶレンガ色の建物が目印だ。

info
ニッカウヰスキー仙台工場宮城峡蒸溜所ご案内係(仙台ニッカサービス) 022-395-2865

大和町生まれのワイン

了美ヴィンヤード&ワイナリー(宮城県大和町)

大和町の奥、七ツ森を見渡す丘に位置する宮城最大規模のワイナリー。レストランでは、なだらかなぶどう畑と山稜を眺めながら、ワインと大和町で育った食材を使った料理とのマリアージュを楽しむことができる。

info
了美ヴィンヤードアンドワイナリー 022-725-2106

本場ドイツの製法が活きる

仙南シンケンファクトリー(宮城県角田市)

ドイツやイギリスの麦芽や酵母を使い、本場ドイツの伝統的な製法で醸造する「仙南クラフトビール」は全国的にも評価の高い人気ブルワリー。常時10種の地ビールと楽しむのは、「仙南みらい工房ビッセン」のハム・ソーセージを使用した特色ある料理だ。

info
みやぎ仙南農業協同組合 0224-55-1111

横手特産ホップ畑を楽しむ

よこてビアツーリズム(秋田県横手市)

東北DC特別企画

日本有数のホップ生産地である横手市。ホップ農家のお話を聞き、毬花摘みなど秋田ならではの体験型プログラムを実施。健康、美容にも良いといわれるホップの香りに包まれ、横手産ホップのビールで乾杯しよう。

鴇のぶどうでワインを

小坂七滝ワイナリー(秋田県小坂町)

2017年10月にオープンした新進ワイナリー。地域に根差したヤマブドウを使い、特徴的で本格的な純日本ワインを醸造している。ヤマブドウ交配種の特徴を最大限に活かした重厚な赤ワインのほか、軽口タイプや甘口タイプも醸造。ガイド同行で醸造所や畑の見学も可能(要事前予約)。

info
小坂まちづくり株式会社 0186-29-2821

米どころ秋田の地酒を堪能

秋田の酒蔵(秋田県)

米代川、雄物川、子吉川、そしてその支流を含めると広大な水源が広がる秋田県。鉄分が少なく酒造りに適した水、東北でも屈指の米どころ、山内杜氏たちの高い技術力と三拍子そろった条件下で、秋田流低温長期発酵でじっくりと醸される酒が高い人気を誇っている。

info
秋田県酒造協同組合 018-863-6455

美味しい地酒と酒肴を手軽に

あきたくらす(秋田県秋田市)

酒どころとして知られる秋田の銘酒を気軽に味わえる立ち飲みバー。秋田駅ビルという、まさに秋田の玄関口でその土地ならではの様々な地酒を、地元食材を使った酒肴とともに提供。また、県内各地の特産品も紹介し、秋田の魅力を発信している。

info
あきたくらす 018-827-6362
access
JR秋田駅下車すぐ

東北DCに合わせて初開催!

日本一美酒県山形フェア
(山形県山形市)

山形県の日本酒は、地理的表示(GI)「山形」の指定や、世界最大規模のワイン品評会「インターナショナル・ワイン・チャレンジ(IWC)」のSAKE部門で金メダル受賞数が6年連続で全国一となるなど世界的に注目されています。そんな山形県の全酒蔵・ワイナリーの銘柄が楽しめる「日本一美酒県山形フェア」を5月15・16日に初開催。山形ならではのグルメ、フェア特別限定酒の販売も予定。

info
「日本一美酒県 山形」フェア実行委員会(山形県商業・県産品振興課) 023-630-3316

東北最大級のワインイベント

山形ワインバル(山形県上山市)

かみのやま産葡萄を使用したワインをはじめ、山形県内や東北中の個性的なワインがかみのやま温泉に集結する「ワインバル」を開催。ワインに合うフードの出店、その他イベントも行われる。作り手と直接話ができるのも「ワインバル」ならでは。この機会に自分好みのワインを探してみよう。

info
一般社団法人上山市観光物産協会 023-672-0839

将棋のまち天童の新名所

天童温泉屋台村「と横丁」(山形県天童市)

2020年1月、天童温泉街のどまんなかにオープンした屋台村「と横丁」。横丁内には、自由に対局できる将棋テーブルが置かれ、将棋の街ならではの楽しみも。東北DC期間中に利用できる「と横丁バーホッピングチケット」など、特別企画も用意している。一日中遊んで、夜は「と横丁」で地元の食材を使った美食・美酒を堪能したい。

info
株式会社DMC天童温泉 023-654-6699

地酒と味わう絶景列車旅

山形鉄道フラワー長井線「地酒列車」(山形県置賜地域)

山形県置賜地域にある蔵元と山形鉄道がタッグを組んだ「地酒列車」。のどかな田園風景を走るフラワー長井線に乗って、蔵元おすすめの地酒を、杜氏の話を聞きながら楽しむ2時間20分の列車旅。

info
山形鉄道株式会社 0238-88-2002
access
山形鉄道赤湯駅

会津のおもてなしに酔う

極上のはしご酒(福島県会津若松市)

会津若松市内に宿泊された方限定で、居酒屋やスナック、バーなどの参加店にて会津の食材を使用した料理とお酒のセットを1,000円で楽しむことができる。スタンプを2個以上集めると「赤べこストラップ」をプレゼント。

info
会津若松市観光課 0242-39-1251

蔵元の心に触れる

喜多方酒蔵探訪のんびりウォーク(福島県喜多方市)

蔵のまち・喜多方の情緒を楽しみながら、オリジナルお猪口を片手に12酒蔵を巡るウォークラリー。蔵元の説明をじっくりと聞きながら伝統の技と銘酒の本質に触れ、試飲と酒蔵見学ができる本物志向のイベントだ。シメには喜多方ラーメンをぜひ。

info
会津喜多方商工会議所 0241-24-3131

浪江に「磐城壽」が帰還

鈴木酒造店(福島県浪江町)

東日本大震災から10年、節目の年となる2021年に鈴木酒造店が浪江町に復活。全建屋流失の困難を乗り越え避難先の山形県長井市でも造り続けた代表銘柄「磐城壽」の仕込みが「道の駅なみえ」の敷地内にて行われることになる。浪江の水と米を使った酒造りも始まった。

info
株式会社鈴木酒造店 0238-88-2224

※掲載されている情報は2020年12月現在の情報です。ご利用の際は、予めお問い合わせ先にご確認下さい。

※写真・イラストはすべてイメージです。実際と異なる場合がございます。

※多くの観光施設やイベントが新型コロナウィルス感染症の影響で一時閉鎖・中止・延期になっています。状況は日々変動しますので、訪問前に主催者の公式ページでご確認ください。

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