城・サムライ

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私のおすすめ!城・サムライ

渡部 健志

一般財団法人 会津若松観光ビューロー
施設管理部 天守閣管理課 公園管理課

福島県出身。幼い頃から生まれ育った会津若松の歴史・文化に興味を惹かれ、大学卒業後には会津若松観光ビューローの前身である財団法人会津若松観光公社へ入社。会津若松のシンボルである鶴ヶ城の保全・管理と、観光振興のためのイベントやプロモーション企画・運営に取り組んでいる。

 
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城・サムライ

 

城が語るもの。それは、今へと続く思いの歴史。

蒼天にくっきりと、鶴ヶ城の白壁と赤瓦が輝く。「松に桜葉、芝の緑が青々と繁る初夏が、鶴ヶ城が一番美しく見える季節だと思います。同じ福島県内にあり、戊辰戦争ではともに旧幕府軍の拠点となった二本松の霞ヶ城、白河市の小峰城とともに3城を巡るにも、実にいい季節ですよ」。鶴ヶ城を振り仰ぐ渡部さんの目には、畏敬の念と愛情がにじんでいます。「1965年の再建により五層の天守閣が、2001年に南走長屋と干飯櫓を復元、そして2011年の葺き替えによって赤瓦になり、鶴ヶ城はいま、往時の姿を見せています。しかし、現在の鶴ヶ城と会津若松というまちの礎を築いた蒲生氏郷の時代には、東北地方で初めてとなる黒壁七層の天守閣の城だったといわれています。そうした城の歴史を物語るのが、実は石垣なんです。」

鶴ヶ城の敷地内を歩きながら、渡部さんが解説を続けます。「一番古いのが、蒲生氏郷が築いた天守閣を支える石垣で、自然石を組み上げた“野面積み”。関ケ原の合戦の後、城主となった加藤氏による改修により、“打ち込み接ぎ”、さらに技術的な進歩が見られる“切り込み接ぎ”などを駆使した石垣を見ることができます。鶴ヶ城ではそれぞれの時代の石垣を一度に見ることができます。石の積み方ひとつからも、その時代背景を知ることができるんです。」
大きくうねる時代の中で、その時を生きたサムライたちが何を考え、何を成していったのか。城や城下町を巡る旅は、先人たちの哲学に触れる旅でもあります。「会津の歴史をひもとくとき、多くの方々が白虎隊の悲劇を挙げ、時代の終焉を感じられると思います。けれど、会津のサムライたちの底力は、実はその後にこそ発揮されているのです。日新館で学んだ彼らは、敗戦の逆境の中で、これまでの“藩”を考え行動する志から、“国”を考え行動する志へと変化していきました。焼け野原となった会津の城下町は商人たちが中心となって復興を目指し、そしてサムライたちは新たな国づくりへと邁進していったのです」。

城や城下町は、かつての歴史を昔語るだけではありません。近代・現代、そしていまこの瞬間に至るまでの、途切れることなく続く時間の積み重ねこそが歴史であることを教えてくれる。「奥羽越列藩同盟の舞台となった白石城や、戊辰戦争最後の地となった五稜郭、直江兼続に関する史跡など、何度訪れても素晴らしいなあ、と思います。桜の時期に訪れた角館の武家屋敷、仙台城跡にある政宗像と同じ目線から眺めた仙台の城下町も、とても思い出深いです。先人の残したかたちあるものに触れることで、我々はかたちのない心や思いにも触れることができる。そしてそれは、今の時代を生きる我々にとっても大切な、子供たちへと受け継いでいかねばならないものだと思うんです」。

  • 白石城

  • 五稜郭

  • 角館 武家屋敷

  • 仙台城跡 政宗像

「城・サムライ」

国宝の鉄兜二領を展示

櫛引八幡宮(青森県八戸市)

南部領総鎮守・南部一ノ宮として800年以上の歴史をもつ櫛引八幡宮。本殿は江戸時代前期の社殿形態を伝える貴重な遺構。国宝である「赤絲威鎧(あかいとおどしよろい)」「白絲威褄取鎧(しろいとおどしつまどりよろい)」をはじめ、多数の文化財が収められている。

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櫛引八幡宮 0178-27-3053

日本初の西洋式城郭跡

五稜郭跡(北海道函館市)

蘭学者・武田斐三郎が設計を手掛けた国内初の星形西洋式城郭は戊辰戦争最後の戦いである箱館戦争の舞台ともなった。復元された箱館奉行所や五稜郭タワーからの眺めなど見どころは多く、1600本のソメイヨシノが咲き誇る春は、道南でも有数の桜の名所として有名だ。

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函館市教育委員会文化財課 0138-21-3456

津軽藩発祥の地

種里城跡(青森県鰺ヶ沢町)

津軽藩の始祖である大浦光信公が築いた城跡。五代後の為信公が津軽統一を果たしたことから、「津軽藩発祥の地」と言われている。例年5月下旬~6月上旬にぼたん祭りが行われる城跡内には光信公の銅像や御廟所、歴史資料館「光信公の館」があり、津軽家ゆかりの品々が展示されている。

info
国史跡・種里城跡「光信公の館」 0173-79-2535

江戸時代の面影を残す

金ケ崎町城内諏訪小路(岩手県金ケ崎町)

東北DC特別企画

伊達藩21要害のひとつで、盛岡藩との藩境に位置する重要伝統的建造物群保存地区・諏訪小路の金ケ崎要害。金ケ崎城を中心に武家町、商人町、足軽町で形成され、寄棟造りの武家屋敷、サワラヒバの生け垣、屋敷林が当時の風情を今に伝えている。

info
白糸まちなみ交流館 0197-41-2355

城下町の盛岡のルーツを学ぶ

もりおか歴史文化館(岩手県盛岡市)

盛岡城跡公園の一角に、盛岡城跡と城下町を一つの大きなフィールドミュージアムとして、「歩いて楽しむまち盛岡」をテーマに展開。歴史や文化に関する資料を収集・保存・公開するとともに、盛岡市の新たな観光・交流拠点となっている。

info
もりおか歴史文化館 019-681-2100

武家の暮らしを体感

奥州市武家住宅資料館(岩手県奥州市)

水沢伊達家の上級武士の居宅「旧内田家住宅」と下級武士の居宅「武家住宅(後藤新平旧宅)」を公開するとともに、地域に伝来する甲冑や火縄銃、庶民の生活用具など城下町水沢の様子を紹介する資料館。高野長英旧宅・旧高橋家住宅も事前予約により公開している。

info
奥州市武家住宅資料館 0197-22-5642

春には東北輓馬競技大会も開催

城山公園(宮城県涌谷町)

涌谷伊達家の当主、伊達安芸の居住跡であり、小高い丘一帯に広がる城山公園。丘には涌谷神社があり、眼下の江合川は桜の名所として名高い。桜まつり開催期間中は、公園内と桜並木がライトアップされるほか、大迫力の東北輓馬競技大会も開催される。

info
涌谷町まちづくり推進課 0229-43-2119

ミュージアムも隣接

白石城(宮城県白石市)

1600年(慶長5年)に伊達政宗が攻略、この時に軍功のあった仙台藩の重臣・片倉小十郎景綱が入城し、一万八千石の城として明治維新に至る。1995年5月、全国的にも希少な木造復元により三階櫓と大手門が復元された。三階櫓からは白石市内を一望できる。

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白石城管理事務所 0224-24-3030

一棟貸しのお宿

村田町武家屋敷(宮城県村田町)

蔵の町である村田町の中心部に位置する、江戸時代に建てられた町指定文化財の旧武家屋敷。江戸時代の風情をそのままに内装をリノベーションし、素泊まりで最大9名が宿泊可能となっている。宿からは、昔の商家が立ち並ぶ蔵の町並みも徒歩で散策できる。

info
株式会社まちづくり村田 0224-87-6990

江戸時代から続く町並み

角館武家屋敷通り(秋田県仙北市)

元和元年、角館地方を領していた芦名義勝によって造られた角館武家屋敷通り。重厚な黒板塀が続く通りに沿って6軒の武家屋敷が公開されており、春の華やかなシダレザクラをはじめ、長い年月を生き抜いてきた木々が四季それぞれの魅力を演出している。

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仙北市観光情報センター「角館駅前蔵」 0187-54-2700

毎年8月3日、4日開催

能代七夕「天空の不夜城」(秋田県能代市)

約1世紀の時を経て復活した、大型灯籠を曳く能代七夕「天空の不夜城」。高さ17.6メートルの「嘉六(かろく)」、城郭型灯籠としては日本一の高さを誇る24.1メートルの「愛季(ちかすえ)」。2基の大型灯籠が能代の街を練り歩くさまは、絢爛にして壮大、息を呑む美しさだ。

info
能代七夕「天空の不夜城」協議会 0185-74-5109

男鹿の重要な要害

脇本城跡(秋田県男鹿市)

海に突き出た生鼻崎の上、海抜100m前後の丘陵地に広がる中世の城跡。古くから男鹿半島を掌握する要害の地で、戦国時代の1577年(天正5年)、時の支配者・安東愛季によって整備されたと伝えられる。その面積は約140ha、規模としては東北最大級といわれており、城跡から見下ろす日本海は絶景。

info
男鹿市 文化スポーツ課文化ジオパーク推進班 0185-24-9103

真正な時間が流れる居合道の聖地

居合神社(山形県村山市)

居合の祖である林崎甚助重信公を祀る、日本で唯一の神社。神社を参拝した後、居合高段者から居合道の作法と基本の形「初発刀」を教わった後、真剣で畳筒を斬る抜刀術の「試斬」を体験する「居合抜刀術サムライ体験」も楽しめる。

info
一般社団法人村山市観光物産協会 0237-53-1351

愛と義の武将

直江兼続ゆかりの史跡を巡る旅(山形県米沢市)

上杉謙信の養子・上杉景勝を支えた文武兼備の智将・直江兼続は、執政として米沢城下を整備し、現在の米沢の基盤を築いた。松岬神社や法泉寺など兼続ゆかりの史跡を巡るのも人気だ。また、お得に入館できる共通入館券「米沢観るパス」を利用して、春日山林泉寺や宮坂考古館も訪れたい。

info
米沢市観光課 0238-22-5111

羽州の名城の気高き姿

上山城(山形県上山市)

戦国時代には最上氏の最南端の城塞であり、米沢の伊達氏や上杉氏との攻防の舞台となった上山城。現在の姿は1982年に城郭風建築の郷土資料館として再建されたもので、展望台(天守閣)からは市内や蔵王連峰が一望できる。また、すぐ近くには足湯や武家屋敷などがあり、街歩きも楽しめる。

info
公益財団法人上山城郷土資料館 023-673-3660

石垣と桜の見事な相性

小峰城跡(福島県白河市)

江戸時代初めの1632年(寛永9年)に初代白河藩主、丹羽長重が約4年の歳月を費やして完成させた梯郭式の平山城。東北地方では珍しい石垣を多用した城で、時代により異なる石垣の積み方が見られる。東日本大震災で石垣の崩落等の被害があり、2019年に修復が完了した。

info
白河市観光課 0248-22-1111(内線2213)

自然地形を生かした名城

二本松城跡(福島県二本松市)

標高345mの白旗ヶ峯に築かれた梯郭式の平山城で、霞ヶ城とも呼ばれる。15世紀中ごろ奥州探題の畠山氏の居城に始まり、城代時代が続く。1643年(寛永20年)に初代二本松藩主として丹羽光重公が白河藩から移封され、以後220年にわたり丹羽氏の居城となり、1868年(慶応4年)の戊辰戦争を迎える。現在は県立公園として整備されている。

info
二本松市観光連盟(二本松市観光課内) 0243-55-5122

千年の歴史を身にまとう

相馬野馬追(福島県南相馬市)

甲冑に身を固め、腰に太刀、背に旗指物を帯びた約400騎の騎馬武者が勇壮な戦国絵巻を繰り広げる「相馬野馬追」は毎年7月末の土・日・月に開催。その一千年以上の伝統を体感できる武将甲冑・足軽甲冑の着付け体験を野馬追通り銘醸館にて実施。東北DC期間中は、ガイドブックもプレゼント。

info
野馬追通り銘醸館 0244-26-8040

※掲載されている情報は2020年11月現在の情報です。ご利用の際は、予めお問い合わせ先にご確認下さい。

※写真・イラストはすべてイメージです。実際と異なる場合がございます。

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