水辺

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私のおすすめ!水辺

畠中 裕之

鳥海山・飛島ジオパーク推進協議会
ジオガイド

山形県遊佐町生まれ。高校時代に生物の生態と行動研究に目覚め、制作会社や教員を務めながらフィールドワークを続ける。ジオガイド、山岳ガイドのほか、保全計画策定委員や環境省希少野生動植物種保全推進員としても活躍している。

 
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水辺

 

美しき水のあるところ、豊かな情景あり。

山際から滾々(こんこん)と湧き出ずる水が、澄んだ水面に波紋をつくる。その水はあまりにも透明すぎて、川底までの深さがどれくらいなのか遠近感がつかめなくなるほどです。ゆらり、湧泉から離れた場所に波紋を指差し、畠中さんが教えてくれます。「ほら、あれがイバラトミヨです。水がきれいで、しかも夏でも水温が低くなければ生きられない、貴重な氷河期の遺存種。カジカやヤマメ、イワナなどもたくさんいますよ」。秋には鮭の孵化が行われ、夏には梅花藻(ばいかも)の可憐な白い花が泳ぐ牛渡川。水の冷たさが空気にも伝わり、辺りはいつも涼やかです。牛渡川から緑繁る山道へと入ってすぐ、そこには息を呑む神秘の光景が。瑠璃紺、浅葱(あさぎ)、甕覗(かめのぞき)色とグラデーションを描く鮮やかな青の、「丸池様」です。「丸池様がなぜこんなにも青いのかは、水質調査などを経ても詳しくは分かりませんでした。専門家の方いわく、“おそらくは成分的な作用ではなく、純粋に透明度の高さによるもの”とのこと。その神秘的な佇まいに、地元の人たちはみんな“様”を付けて呼び、手を合わせています」。

  • 梅花藻が咲く牛渡川

  • 牛渡川

  • 丸池様

  • 岩牡蠣

山形県・秋田県の2県3市1町と飛島に跨る『鳥海山・飛島ジオパーク』は、美しい水辺の宝庫。「日本海と大地がつくる水と命の循環」をテーマに、鳥海山と日本海、両方のアプローチから地域の豊かさをひも解きます。「鳥海山の雪解け水は、縄文の昔から我々の営みの根本をかたちづくってきました。飲み水としてはもちろん、魚や貝を獲り、田畑への引水にし、あらゆる生活用水として恩恵を受けてきました。この辺では6月から岩牡蠣のシーズンが始まりますが、お盆に帰省する家族や友人に食べさせたいと岩牡蠣を求めても、天候によっては直前に獲れるとは限らない。そんな時に、早めに手に入れた岩牡蠣をこの冷たい湧水に沈めておけば、鮮度は獲れたてそのままに、むしろぷりっと身が締まっておいしく味わえるんです。岩牡蠣が獲れる場所も、湧泉のあるところですしね」。

  • 津軽富士見湖

約60万年前からの火山活動によって形成された釜磯海岸では、砂浜や岩場、海中にまで湧き出す水を体感。遥か沖には、飛島の姿が。「飛島の西方約1kmには材木岩で知られる烏帽子群島がありますが、ここはひときわ水の透明度が高い。20m下で泳ぐネコザメが見えるほどなんですよ。そうした水のきれいさは遊佐地域に勝るものはない、と思っていますが、岩手県の龍泉洞のあのブルーには圧倒されましたね。光が射しこんだ時のあの青には、神々しささえ感じました。また、弘前で過ごした学生時代には廻堰(まわりぜき)と呼んでいましたが、津軽富士見湖も思い出深いです。地元の人たちが、農作業の合間に岩木山を眺めながら休憩したり、お花見したり。水面に映った“逆さ岩木”も、地元の人たちの自慢なんです。蛇行する川の美しさが楽しめる秋田の二ツ井や、青の洞窟が見られる北海道の岩部クルーズも、ぜひ行ってみたいですね。至れり尽くせりのパッケージされた旅もいいですが、自分の心に響くものを見つけて、ひとつずつ辿るような、そんな“自分だけの旅”を楽しんでもらえたら、と思います」。

  • 鶴の舞橋

  • 逆さ岩木

  • 釜磯海岸

  • 飛島

  • 龍泉洞

  • 青の洞窟

  • 二ツ井

「水辺」

数千年の時が刻む大自然の芸術品

仏ヶ浦(青森県佐井村)

青く透き通る海岸沿いに約2kmにわたって白緑色の凝灰岩が連なる国指定天然記念物「仏ヶ浦」。長い年月を経て自然が造りだしたスケールの大きな芸術作品を味わおう。
神秘的に並ぶ巨岩・奇岩の中には、岩の名前や言い伝えがあったり、源義経の伝説にまつわる岩も存在している。

info
NPO法人佐井村観光協会 0175-38-4515

神秘の青の洞窟へ

岩部海岸(北海道福島町)

船でしか辿り着けない手つかずの大自然が残る道南の秘境「岩部海岸」。透き通った美しい海と奇岩の数々。幻想的な青の洞窟へと岩部漁港から矢越岬まで片道約5kmの航路を小型グラスボートで巡ることができる。

info
一般社団法人福島町まちづくり工房 0139-46-7822

鶴の舞を湖面に映して

津軽富士見湖・鶴の舞橋(青森県鶴田町)

岩木山の雄大な山影を湖面に映す津軽富士見湖。全長300m、日本一長い木造三連太鼓橋である鶴の舞橋は、鶴と国際交流の里・鶴田町のシンボルとしても愛されている。夜明けとともに湖面に浮かび上がる橋の姿や、夕陽に色づく湖とのコントラストが魅力。

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鶴田町役場企画観光課 0173-22-2111

げいび追分とともに

猊鼻渓舟下り(岩手県一関市)

砂鉄川が石灰岩を浸食して造った全長約2kmの渓谷・猊鼻渓。高さ約100mの切り立った断崖絶壁が、多くの観光客を圧倒している。藤の花香る春、涼風そよぐ夏、紅葉映える秋、水墨画のような冬と、四季折々に豊かに変化する風情を船頭が唄うげいび追分とともに楽しめる。

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有限会社げいび観光センター 0191-47-2341

深きドラゴンブルー

龍泉洞(岩手県岩泉町)

東北DC特別企画

全長5,000m以上と推定され、今なお調査が続けられる日本三大鍾乳洞のひとつ。約700mが観光コースとして一般に公開されており、入口から直線的に伸びる神秘的な洞窟空間や、コウモリの生態、透明度の高い水を豊富にたたえたドラゴンブルーの地底湖が見どころとなっている。

info
龍泉洞事務所 0194-22-2566

東北屈指の海岸美

碁石海岸(岩手県大船渡市)

奇岩や島、洞穴が織りなす荒々しさと、潮風にそよぐ松林の静寂が調和した絶景の碁石海岸。国立公園や三陸ジオパーク、国の名勝・天然記念物、日本の渚百選などに指定され、みちのく潮風トレイルのコースにも組み込まれている。穴通磯(あなとおしいそ)も見どころのひとつ。

info
碁石海岸インフォメーションセンター 0192-29-2359

ハスの花ポンと咲く

伊豆沼・内沼(宮城県栗原市・登米市)

伊豆沼・内沼併せて491ヘクタールと県内最大の規模を誇る。夏にはハスの花の名所、冬には渡り鳥の越冬地として知られ、水生昆虫や魚類、鳥類など多種多様な生き物が生息している自然の楽園だ。ラムサール条約の登録湿地として国内で2番目に指定。

info
一般社団法人栗原市観光物産協会 0228-25-4166
登米市観光シティプロモーション課 0220-23-7331

湖面に映る四季の色

長老湖(宮城県七ヶ宿町)

ブナの林と峡谷の横川に寄り添われ、南蔵王の名峰・不忘山のふもとに水をたたえる長老湖。美しい景色を眺めながら湖面にパドルでこぎ出すSUP体験も楽しめる。周囲の散策には長老湖の周りを一周するコースと横川渓谷へ向かう遊歩道が整備されている。

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七ヶ宿町役場ふるさと振興課 0224-37-2177

土木遺産を見学

鳴子ダム(宮城県大崎市)

日本の技術者だけで建設した国内初の本格的100m級アーチ式コンクリートダム。2016年には東北管内のダムでは初めて「選奨土木遺産」に認定された。ゴールデンウィークにはすだれ放流も行われるほか、東北DC特別企画としてライトアップやトンネル見学等も行われる予定。

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鳴子ダム管理所 0229-82-2341

カヌーで下る米代川

米代川カヌー(秋田県能代市)

原生林に覆われた七座山を仰ぎ見て、悠々と流れる米代川をカヌーで下る。1時間前までの申し込みで楽しめる45分の「プチカヌー」コース、3日前までの予約が必要な90分の「気軽にカヌーツーリング」コースなど、ビギナーにも優しいプログラムが揃う。

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NPO法人二ツ井町観光協会 0185-73-5075

涼やかな初夏の味覚

じゅんさい沼(秋田県三種町)

県北部に位置する三種町は、全国一のじゅんさいの産地。森岳地区には天然のじゅんさい沼があり、世界自然遺産・白神山地から注ぎ込む清らかな水が、ぷるりと透明なゼラチン状の膜に覆われたじゅんさいを育んでいる。沼に舟で漕ぎ出す摘みとり体験も楽しめる。

info
三種町観光情報センター 0185-88-8020

幽玄の世界を照らす

千秋公園 お堀(秋田県秋田市)

春には桜、初夏にはつつじの名所として多くの人で賑わう千秋公園。公園入口にある「大手門」のお堀には、6月下旬から淡いピンクや白の「蓮の花」が咲き始め、甘い香りを漂わせます。2021年4~9月の期間には夜間のライトアップも予定。

info
秋田観光コンベンション協会 018-824-8686

大自然を満喫!激流下りを全身で楽しむ

最上川ラフティング(山形県朝日町)

日本三大急流の一つ・最上川では、大型の専用ゴムボートに乗り、自然の川を漕ぎ下るアクティビティ「ラフティング」が体験できる。4月末~10月の営業期間のうち春から初夏にかけては、雪解けで川が増水し、よりエキサイティングな激流下りが楽しめる。またバーベキューもセットで楽しむこともできる。

info
ラフティング:RUSTICA 080-8219-6119

海浜セラピーに癒される

鼠ヶ関(山形県鶴岡市)

山形県と新潟県の県境に位置し、奥羽三大古関の一つである鼠ヶ関。弁天島を望む透明度の高い海でシーカヤックを操り、日本海の夕日とともに最上級のリラクゼーションを。ガイド付きなので、初心者でも安心。箱メガネを使った海のネイチャリング(海洋生物の探索)も楽しめる。

info
Green Blue あつみ 050-5848-7946

ゆったり島をめぐる

飛島(山形県酒田市)

酒田港から定期船「とびしま」で75分、山形県唯一の離島、飛島。無料レンタルサイクルでの島一周、季節の花の観察、釣り、バードウォッチング、南国の無人島のような青く透き通ったビーチでの海水浴など楽しみ方はさまざまだ。ジオパークでもあり、ジオガイドと島の成り立ちや地質地層を観察する島巡りもいい。

info
酒田観光戦略推進協議会 0234-26-5759

沼の中央からぐるりと眺望

土湯・女沼(福島県福島市)

吾妻山の爆発と山津波によってできた、周囲約1200mの女沼。遠浅で波もなく穏やかな沼で、周囲は木々に覆われており四季折々の絶景と山野草が楽しめる。サップ・カヤック体験やボート遊覧では、沼の中央から360度のパノラマで景色が堪能できる。

info
NPO法人土湯温泉観光協会 024-595-2217

青や緑に輝く沼

五色沼湖沼群(福島県北塩原村)

毘沙門沼、るり沼、青沼など、エメラルドグリーンやコバルトブルーに輝く沼はそれぞれに異なる神秘のムードを醸しており、天候などによっても異なる表情を見せる。全長約3.6キロの五色沼自然探勝路では、新緑や小鳥のさえずりを楽しむことができる。

info
裏磐梯観光協会 0241-32-2349

ビーチでのんびり

カゲスカ海岸(福島県相馬市)

鵜ノ尾岬と堤防に囲まれた湾状のビーチは、潮風に吹かれてのんびりと過ごすのに絶好の場所。海の青と砂浜の白とのコントラストが美しい岸からは、鵜ノ尾岬付近に立つ白亜の灯台、鵜ノ尾埼灯台を見ることができる。

info
相馬市観光協会 0244-35-3300

※掲載されている情報は2020年11月現在の情報です。ご利用の際は、予めお問い合わせ先にご確認下さい。

※写真・イラストはすべてイメージです。実際と異なる場合がございます。

※多くの観光施設やイベントが新型コロナウィルス感染症の影響で一時閉鎖・中止・延期になっています。状況は日々変動しますので、訪問前に主催者の公式ページでご確認ください。

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